学科紹介

学ぶ分野

空間利用系 (構造・力学分野)


海洋建築物は構造的に十分に安全でなければなりません。構造物は,通常梁や柱,あるいは壁のような部材によって構成されています。つまり、これら部材は地震等の大きな外力が作用しても,ひび割れが入っても壊れることがない,という性能が要求されます。

構造系科目では,建築構造のしくみを知ることから始まります。どのような特徴をもった部材でどのような空間を構成できるのかということをまず演習を通して理解し,具体的なイメージを膨らませます。その後,構造部材を扱う理論や構造物全体を扱う理論を勉強していきます。ここで勉強する構造工学と力学の知識は他の分野(土木,船舶,機械)に対しても全て応用が利く内容となります。

難しいと勘違いされる力学を演習や実験実習を併用しながら学ぶことで,不思議なほどスムーズに理解できます。理解した基礎知識をベースに,実際の海洋建築物がどのような荷重を受けてどのように変形するのかなどの構造解析方法を習得して,最終的には実際の構造設計にチャレンジします。

空間利用系 (計画・デザイン分野)


入学直後から設計製図の導入として,空間を創る演習を行います。これを通して既成概念にとらわれない視点や発想を身につけます。設計製図では住宅,オフィス等の一般建築物の設計だけでなく,海上に浮かぶ海洋建築物の計画・設計の課題もあります。

個々の海洋建築物の設計・計画だけでなく,「ウォーターフロント」という言葉に代表される海辺や水辺のプランニング方法を学び,建築や地域計画の歴史も習得します。海洋建築における計画の範囲は,個々の海洋建築物から地域計画という大きな空間までを対象とします。そこで必要な計画手法だけでなく,水辺の利用方法や法制度の問題点を認識し,解決策を見出し新たなコンセプトを提案することができる人材教育が行われます。さらに,海に係る国際的な法制度や利用事例について学ぶことで,国内のみならずグローバルな視点での海の利活用を考えるセンスが養われます。

資源・エネルギー開発系


資源・エネルギー開発系では、海の持つ可能性を活かし、生活に役立つ資源とするために、流れ、潮汐差、波、風に対する基礎知識と、自然再生可能エネルギーとしての利用や、津波・高潮に対する防災、及びメガフロート技術などの海洋関連工学を学び、技術者としての基礎を育成します。
 





環境保全系


環境系の科目では最初に居住環境とはどうあるべきか,どのように評価するのかを学びます。そして,海洋建築物が曝される海洋環境がどのようなものであるかについても学びます。

まず,海で起こる・起きている物理的な現象を学びます。それをどのように工学的に扱うかの勉強をします。海の物理的現象が海洋建築物に与える影響を学び,設計に必要な外力を見積もる手法を習得します。海水や空気は流体として扱います。そのための理論は大学生になって初めて習うことばかりです。実験実習を通して,水波の様子とその理論的取扱いを比較しながら理解していきます。また,海洋環境の現状を知り水質の状態をより良くするために必要な評価方法や技術を習得します。海を利用するだけでなく,その結果どうなるかという環境影響評価について法律を含めた勉強をします。

環境系科目の集大成として,海洋環境影響評価があります。羽田空港拡張事業のような,実際の海上プロジェクトを例に,環境影響評価を実践します。

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